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  • SPECIAL!!
      2008年4月1日、桜庭和志初のオフィシャルジムとなる『Laughter7』(ラフターセブン)がついにオープン!! 今回はそんなフレッシュなジムにお伺いして、たっぷりといつになく(?)マジメなトークも繰り広げてみました。4・29『DREAM.2』(さいたまスーパーアリーナ)では、アンドリュース・ナカハラ選手との対戦(ミドル級トーナメント一回戦?)が決定したサク。今年一発目となるファイトにどうぞご注目ください。それでは、ど〜ぞ!  
     
    収録日:2008年4月2日(水)
    構成:井上崇宏(THE PEHLWANS)
     
      
    インタビュー『スキンシップ!』
        
      ジムのカラー? “遅刻・早退、当たり前”!!

    ──『Laughter7』のオープン、おめでとうございます。
    サク はい。ありがとうございます。
    ──今日が4月2日ですから、昨日から正式にスタートしたんですよね。「ついに始まったな」っていう実感はありますか?
    サク まあ、会員さんが練習している姿を見たら、そんな気持ちになりますね。
    ──桜庭さんも昨日は練習に立ち合ったりしました?
    サク やりました。
    ──指導したりもしたんですか?
    サク ええ。「トーナメントというのは、こんなに辛いもんなんだ」っていうことをみんなで議論しましたね!!
    ──アハハハハ! 輪になってディスカッションをやりましたか。って、確実にやってないと思いますけど、面白いので一応乗っかっておきます(笑)。
    サク はい(笑)。「ということで、なにか意見がある人〜?」って言っても誰も手を挙げなかったですね。もう、みんなすっかり納得しちゃって。
    ──満場一致で「トーナメントはよくない!」と(笑)。
    サク ええ! 今日もやろうかなと思ってますけどね、また白熱した議論を。
    ──たぶん、来週ぐらいから会員さんもどんどん減っていくでしょうね。「あの人、トーナメントの話しかしねえんだもん」って(笑)。
    サク ウヒャヒャヒャヒャ! だって、トーナメントの短所以外についてはね、うまく語れないし……。
    ──語ってないで、カラダ動かしましょうよ(笑)。あの〜、一般の会員さんに対する高橋選手や佐藤選手の教えかたっていうのはどうですか?
    サク 以前にも教えてた経験があるんで、まあ普通にできますね。
    ──急に偉そうになったりとかはないですか? 態度豹変、みたいな。
    サク 「オウ、お前らなあ!」とか?(笑)。そこは普通ですね。そのへんのキャラクターはつまんねえなあ。それやってくれたらおもしろいのに(笑)。
    ──で、偉そうにしてたら、思いっきりシメると(笑)。
    サク はい(笑)。だけど、いたって普通に教えてますねぇ。
    ──何よりです! じゃあ『桜庭和志のここが変だよトーナメント!』講習以外は、しっかりとした総合格闘技ジムなんですね。
    サク しかしねぇ、高橋と佐藤って理論的にちゃんと説明をしながら教えてるんですよ。「だけど、なんで試合になるとコイツら取れねえんだろう?」っていう疑問がムクムクとわいてきましたね。
    ──アハハハハ! 普通、逆ですよね(笑)。プロ選手が陥りがちなのは、“カラダじゃわかってるんだけど、言葉で説明するのが苦手”っていうパターンじゃないですか。
    サク そうそう。でも、ウチの場合は“頭ではわかってるんだけどカラダが動かない”。「なんだ、そりゃ!」って(笑)。
    ──マズいですねぇ。『Laughter7』では浜中和宏選手も教えるんですよね。
    サク はい、そうですね。
    ──浜中選手も『Laughter7』所属という形になるんですか?
    サク まあ、そうなりますかね。
    ──現在はどっちかと言うとプロレスのリングに上がる機会が多いですけども、ご本人は総合のほうもまだやる気あるんですか?
    サク あるんじゃないですか、たぶん。
    ──浜中選手っていいファイターですよね。
    サク 性格がすごい真面目なんですよ。
    ──あっ、真面目タイプですか?
    サク ええ、ちょっと肥えたけど(笑)、性格は真面目ですよ。「桜庭さん、ちょっとタバコ吸っていいですか?」とか必ず確認するし。「もうさ、大学生じゃないんだから勝手に吸ってよ」みたいな(笑)。
    ──あ、ちょっと意外ですね。もっと荒くれ者のイメージを勝手にしてました(笑)。
    サク やっぱりレスリング部出身だから。
    ──日体大ですよね。
    サク はい。学生の時って、先輩が一緒にいる場でタバコを吸うときには必ず先輩に断らなきゃいけないから。そのクセでいまだにボクにも断ってきますね。勝手に吸ってよ〜。
    ──浜中選手も高橋&佐藤両選手と同じく、今後研究のしがいがありそうですね(笑)。『Laughter7』のカラーっていうか、「こういう方針でいきたい」みたいなものってあります?
    サク 方針……? いや、特にないですね。“遅刻・早退、当たり前”!!
    ──どういう意味ですか、それは(笑)。「上等!」ってことですか?
    サク ウヒャヒャヒャ。自分でも意味がわかりません(笑)。だからいろいろ、人それぞれの色があるから、それは別に固めなくていいと思います。

    高校時代、レスリングが楽しくてしょうがなかった。

    ──それと、ボクが個人的に前から願っていた、キッズクラスはやってほしかったですねぇ。
    サク まあ、それはもうちょっと落ち着いてからですね。
    ──いきなり「あれもこれも」ってやると……。
    サク そう、一気にあれもこれもやると手が回らなくなるんで。
    ──ゆくゆくはやるかもしれない?
    サク かもですね。
    ──ほぼ、やらない?(笑)。
    サク ほぼ、わからない(笑)。でも逆に、子供に“何でもあり”を教えてみたいですけどね。でも子供に顔面蹴り上げとか教えるとなぁ……使うからなぁ。
    ──桜庭さんもお子さんがいらっしゃいますけど、「自分の子供には俺と同じ職業をやらせたくねえな」みたいな感覚ってあります?
    サク それはないですね。
    ──やりたきゃやればいい。
    サク そうです。
    ──それはもちろん楽しさも知ってるからですか。野蛮じゃない、頭も使う理知的な競技であるという。
    サク そうですね。別にケンカじゃないですからね。お互いにやる気の二人が闘ってるだけだから。
    ──だけど、その技術を下手に悪用されると怖いっていうことですよね。
    サク そうそう、イジメとかでね。1回あったじゃないですか、中学生が5対5ぐらいの決闘を総合ルールでやったみたいなニュースが。ボクらはちゃんとレフェリーとかドクターとかがいるからやってるんだっていうのは、子供たちにはわからないから。やるんだったら、ちゃんとドクターとか用意しろよって。
    ──そういう環境の整備も含めて“ルール”ですからね。
    サク レフェリーがいてジャッジがいて、リング下に何人もいろんなスタッフがいるわけじゃないですか。そういう人たちがいるからボクらは試合が出来るんであって。
    ──桜庭さんのところのお子さんは柔道をやってるんでしたっけ?
    サク 柔道ですね。
    ──柔道を選んだ理由は何ですか?
    サク 道場が家から近かったっていうのあるし、あとはやっぱり最近イジメとか多いじゃないですか。昔もあったと思いますけど。だから、「自分の身は自分で守れるぐらいの技だけは身につけといたほうがいいのかな」と思って。あと自分の兄弟がやられたら助けるとか、自分の友達がやられたら助けてあげられるとか、それぐらいの感覚でやらせてるだけですよ。
    ──受け身をやるのも大きいんじゃないですか?
    サク ええ、受け身は大事ですからね。たとえば、ドーンって後ろから背中を押されたときに、コロッとカラダの向きを返せるか返さないかで全然違いますから。返せないでそのままベタッて手をついたら、手首が折れたりすることもあるんで。そこは受け身とかで自分のカラダを守れればいいかなと思います。
    ──柔道とかレスリングとか、そういう意味ではいいですよね。
    サク そうですね。だから、クラスとかでは最初に絶対マット運動をやらせるんですよ。前転・後転とか受け身とか。あれをやってないのとやってるのじゃ全然違うんですよね。
    ──桜庭さんは中学時代はバスケで、高校からレスリングを始められたわけですよね。『Laughter7』の会員資格も高校生以上からということで、伸びしろっていうか、高校スタートからでも全然十分なもんですか?
    サク 全然十分ですよ。だって、ボクの後輩でオリンピックに行ったヤツだって、中学時代は野球部で高校からレスリング始めてオリンピックに出てますからね。だから本人のやる気というか、どれぐらい好きかっていう“好き加減”だと思いますね。
    ──桜庭さんが高校でレスリング始めた頃ってどうでした?
    サク やられてもやられても、楽しくてしょうがなかったですね! ボクのアゴぐらいの身長の友達がいたんですけど、そいつにボンボン投げられてましたけど。その友達は小学校から柔道をやってたんですよ。でもボクはバスケットの経験しかないから、ボロッボロに投げられて。あと同級生に1つ上の階級ですごい強いのがいたんですけど、最初は全然勝てなかったのが、3年間一生懸命やったら、3年生の頃にはちょっとだけ勝てる手前ぐらいまでいきましたからね。
    ──なにがそんなに楽しくてしょうがなかったんですか?
    サク やっぱプロレスが好きだったから。それと格闘技っていうものをやるのが初めてだったんで。
    ──コンタクト競技という意味で楽しかったんですか?
    サク いや、腕立て伏せとか腹筋するのも、ロープを登るのも全部楽しかったんですよ。マット運動とか、スパーリングも楽しくて。合宿も楽しかったですねぇ。月に1回、合宿があったんですよ。
    ──月イチですか!
    サク 月イチで1週間ぐらい合宿するんですよ。校内に合宿できるところ──寝泊まりができて、メシも喰えるところがあって。合宿中はね、朝と夜練習があるんですよ。それが1週間毎日で。合宿がない時は、月・水・金だけ朝練ありで。ボクは家から学校までが遠かったから、通うよりの泊まるほうが楽なんですよ。そこは顧問の先生がちゃんと考えてくれて。
    ──あっ、合宿もすごく前向きというか、「そっちのほうがいいじゃん」っていう発想なんですね。
    サク そうです。そういう施設があったから、集中して練習ができたんです。だから、みんなが登校する時間に、ボクらは走ったりウサギ跳びとか手押し車とかやってましたから。もうすべてが楽しかったですね。

    スキンシップから、いろんなものが発見できる。

    ──ここではいわゆる総合格闘技を教えるわけですよね。
    サク そうですね。
    ──やっぱりレスリングがベースになるわけですか?
    サク そうですね。浜中とかがレスリングも教えてくれるんじゃないですかね。
    ──たまにレスリングの会場で試合を観たりしますけど、なんかホントに会場全体が独特の雰囲気がありますよね。変な言いかたですけど、「暖かい」というか。
    サク 暖かいですか? 
    ──ええ。どう言っていいのかわからないですけど、「やさしい」というか……。ちょっと意味不明ですけど(笑)。
    サク それって、やっぱりレスリングってスキンシップをやってるからじゃないですか? だからそう見えるんじゃない?
    ──そういえば昔、佐竹雅昭さんがK-1から総合格闘技に転向したときに、総合の練習を「ヤバい!」って言ってたんですよ。
    サク なにがヤバい?
    ──今まで打撃格闘技しかやってなかったんで、寝技のスパーリングとかやるとすごい相手のことが好きになるっていう(笑)。「ちょっとヤバいんだよねぇ、この感じ……」って話を当時してましたね。
    サク ああ(笑)。それとなんかね、触れてるとやっぱり人のカラダの作りがなんとなくわかってきますよね。たとえば、四つん這いになった人の崩しかたっていろいろあるんですけど、そういうのを覚えつつカラダの仕組みがわかってくるから面白いですよ。ここの骨がどうとかそういう意味の作りじゃなくて、人間としてっていうか……なんていうんだろう?
    ──生物としての実体というか。
    サク そうそう。だからグラウンドでもスタンドでもそうなんですけど、相撲で“差し合い”とかっていうじゃないですか? やっぱり人間って脇を差されると弱いんですよね。それって、グラウンドの時もそうなんです。だからよく「脇を締めろ!」って言いますけど、あれはホントにその通りで。そういうのがスキンシップを取ってるとわかってくるんですよ。で、相手のカラダを横に崩すとき、たとえば立ってる状態から崩すにしても、一番重要なのは腰ですから、腰の部分をどうにかするとコロッと簡単に横に倒れたりするんですよね。そういうのがスキンシップの中からいろいろ発見できるんで面白いですよ。
    ──ウチの事務所とかでもたまにふざけてプロレスごっことかやるんですけど、なんか凄い仲良くなるんですよ(笑)。
    サク プロレスごっこで?
    ──はい、なんか仕事でムカついてたこととか、一切チャラになるというか。
    サク それはちょっとわかんないけど(笑)。ボクは青い春の時代からそういうことやってるから、それが当たり前になってますからね。
    ──たぶん桜庭さんもご自分も気がつかないところで人に優しいんだと思いますよ。本来の自分よりも(笑)。
    サク ボク、どっちかっていったらSなんですけどね?
    ──だから、おそらくスキンシップをやってこなかったら、桜庭さんはもっと大変なドSになってましたよ(笑)。
    サク ああ(笑)。たしかに試合が終わったあとに、お互い汗まみれでベチャベチャなカラダで「ありがとう」って抱き合ってもなんともないですからね。
    ──そうなんでしょうね。そういうスキンシップでいろんな知識や楽しさが教われるという。だから格闘技のジムって素敵ですよね。
    サク そうですね。ほら、格闘技のジムって、近寄りがたい雰囲気のイメージってあるじゃないですか? そういうのはボクは嫌ですね。
    ──かと言って、フレンドリーというのもまたちょっと違う。
    サク だから、はじめの頃から言ってる、「部活みたいな感じ」がいいんですよね。シュートボクセもそんな感じだったんですよ。部活みたいな感じで。そういう雰囲気ができあがっていけばいいかなって。「練習をやってるときは真剣に、でも普段はラフター(笑顔)」みたいになればいいなと思いますね。
    ──そういう環境で逆に「けじめ」を覚えたりするでしょうね。
    サク そう。格闘技だからって、人を上目使いで見るような態度じゃなくて……やったほうが人に優しくできるっていう感じのイメージをね、作っていければいいなと思います。
    ──たしかに、格闘家って割と善人が多いですよね。
    サク そうですね。たとえば……電車で「痴漢だ!」って声が聞こえたら、バッと捕まえて指噛んで「こらっ!」って言えるぐらいの気持ちと技は身に付けておいたほうがいいですよ。
    ──そこは噛みつきじゃなくて、関節を極めましょうよ!(笑)。過去に実体験でそういうシチュエーションはありました?
    サク ボクはないんですよね。だけど昔ね、真っ昼間に満員電車に乗って、降りた駅のホームで思いっきり女の人が苦しそうにしゃがみ込んでるんですよ。口にハンカチを当てて、「ううっ……」って。でも周りのみんなは急いでるのかなんなのかわかんないですけど、駅に着いたらバーッて無視して通り過ぎていくんですよ。ボク、離れたところに立ってたんですけど、周りが普通に去っていくから、「あれっ? これ、俺が声かけるしかねえのかな?」と思って、「大丈夫ですか?」って聞いたら、「大丈夫です、すいません」ってなんとか立って歩いてましたけど。あの状況はなんだったんだろう、と思って。
    ──そういうの、あり得ないですよね。
    サク あれはビックリしました。ボクの位置からは離れてたんで、近くの誰かが声かけるんだろうなと思ってたら、ホントみんな避けていったから。全員。だから、そういう現場に出くわしたらちゃんと「ヤバいぞ、これは」って思えるようにしておきたいですよね。だって、試合後ならわかるけど、普通の人が日常生活でうずくまってんですから。どう考えても普通じゃないですよ。
    ──やっぱりスキンシップが大事ですね。それでは、『Laughter7』の活動を通じて、少しでもいい世の中にしてください!
    サク はい、いい世の中に……。トーナメントのない、素晴らしい世の中にしたいですね(笑)。■

     
      
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