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  • SPECIAL!!
      ご存知のように、柴田勝頼選手がLaughter7所属選手となりました。
    移籍後初ファイトとなった10・25『OLYMPIA DREAM.12』(大阪城ホール)では、石澤常光選手から勝利をおさめ、続いて師匠・桜庭和志もゼルグ“弁慶”ガレシック選手から一本勝ちという、Laughter7にとっては最高の夜となりました。というわけで、今回は柴田選手も交えてのインタビュー収録! それではどうぞ。
     
     
    収録日:2009年11月17日(火)
    構成:井上崇宏(THE PEHLWANS)
     
      
    桜庭和志&柴田勝頼インタビュー『不惑の40歳と、而立の30歳』
        
      「桜庭さんには僕のことは全部お見通しでした」(柴田)

    photo──今回は今年9月にLaughter7所属選手となった柴田勝頼選手にも参加してもらい、お話をうかがいたいと思います。なんでも柴田さん、今日(11月17日)が誕生日なんですよね?
    柴田 そうです、まさに今日ですね。
    桜庭 知らなかった。
    ──知らなかったんですか?
    桜庭 マネージャーの丸山さんからさっき聞いて知りました。歳を聞いたら30だって?
    柴田 はい。
    ──お二人はちょうど10コ違いなんですよね。それで今回、「柴田勝頼がLaughter7所属になった」っていうニュースを聞いて、すごく腑に落ちたというか、イメージがピッタリくるという印象を受けましたけど。
    柴田 あ〜、僕自身も、今はすごくしっくりきてますね。
    ──なんか非常にフィットしてるなっていう感じがありますよね。
    柴田 はい、ありますね。
    ──で、柴田さんはプロレスから入って今は総合のリングでやられているわけですけど、当初は船木誠勝さんに師事されてましたよね。単刀直入に言って、師匠という意味では、船木さんと桜庭さんってどういう違いがありますか? 
    柴田 真逆ですね(笑)。
    ──両極端のところを柴田さんは通過してきてますよね。
    柴田 そうですね。
    桜庭 両極端って?
    ──ズバリ言って、「ストイック」と「超適当」というか(笑)。
    桜庭 僕、そんなにストイックじゃないですよ?
    ──いえ、超適当のほうです。
    桜庭 はい(笑)。
    柴田 船木さんはまったく酒を飲まないですからね。
    桜庭 僕はもう、練習が終わった瞬間に炭酸のジュースをガーッて飲みますからねえ(笑)。
    ──男らしいですね(笑)。
    柴田 僕は、そのちょうど真ん中の所にいると思うんですよ。桜庭さんと船木さんのちょうど真ん中の人間が僕、みたいな感覚ですね。
    photo──適度にストイックで、適度に適当?
    柴田 うーん、いや、飲むときは飲む、飲まないときは飲まない。
    桜庭 それ、お酒だけの話じゃない!(笑)。でも僕も今はあんまり飲んでないから。
    ──あ、そうなんですか?
    桜庭 う〜ん……。
    ──なんで嘘をついたんですか(笑)。
    桜庭 いや、たまにしか……。
    ──話を続けます(笑)。お二人は、2007年9月にHERO'Sのリングで闘いましたよね。あれが初めての接点になるんですかね?
    柴田 そうですね、はい。
    ──で、わりとあの試合のあとぐらいからLaughter7で練習をしてたんですよね?
    柴田 そうですね。試合をしたあとに「練習に行かせてください」ってお願いをしたんですけど、そのあと大晦日に桜庭さんと船木さんの試合が決まったんで、実際に来るようになったのはその大晦日が終わってからですね。
    ──どうして行きたいと思ったんですか?
    柴田 いや、もう、実際に試合をしてみて、わかんないことだらけというか、とりあえずいろいろ聞きたいことだらけだったんで。「どうしたらいいのか?」っていう。で、ここに来て、練習をして、試合のこととかを練習しながら教えてもらったんですけど、やっぱりこう孫悟空のような……。
    ──お釈迦様の手のひらの上ですか。
    柴田 ええ。桜庭さんの手のひらに乗せられてるような感じでしたね。やっぱり完全にすべてがお見通しだったんですよ。僕のことは全部お見通しでしたね。
    ──入場の時に思いっきりズッコケたのがあの試合ですよね。
    柴田 そうですね(笑)。奇跡的に無傷で。あのシーン、ずっと使われ続けているんですよね(笑)。でもホント、自分の中ですごくターニングポイントだった試合ですね。
    ──それと試合前にヒクソンから貰った花束を客席にブン投げてましたよね(笑)。
    桜庭 あれは柴田くんのキャラだもんね。フレッド・ブラッシーなんかは花束食べちゃってたし。
    柴田 ええ。タイガー・ジェット・シンは、花束嬢の髪の毛を引っ張ってましたからね。
    ──桜庭さんは闘ってみたときの柴田選手の印象ってどうでした?
    桜庭 いつもの感じですよ。手足が長くて、「面倒くせえな〜」って。
    ──はい(笑)。さらにさかのぼって、ちょうど柴田さんが新日本プロレスにいた頃、桜庭さんがPRIDEで大活躍をされてたわけですけど、あの当時はどういう印象を持ってました?
    photo柴田 もう次元が違うというか、まずフィールドが違うんですよね。やってるリングが違うんで。
    桜庭 そして年末はフィールズ・プレゼンツですよね。ダイナマイッ!! 
    柴田 ぷぷぷっ。
    ──はい?(笑)。
    桜庭 すいません、ちょっと席をはずします〜。
    (ほかの取材の撮影でしばし中座)

    「今日も柴田くんに口を切られました!」(桜庭)

    photo──フィールドが違うっていうのは、自分とはまったく違うことをやってる人っていう?
    柴田 それぐらいの印象ですよね。この前、たまたまというか、石澤(常光)さんと試合をしたんですけど、僕は「新日本しかプロレスじゃない!」と思って高校卒業後に新日本に入ったんです。そのちょうど入門した頃にPRIDEが台頭してきて。まだまだ当時は格闘技とプロレスの線引きというものが、ちょっと曖昧な感じだったんですけど、まず新日本から石澤さんが最初に出て行ったじゃないですか。西武ドーム(『PRIDE.10』/ハイアン・グレイシー戦)に。で、新日本道場で一番強かった石澤さんが負けてしまって「大変なことになってきた」と。そこで「自分がやんなきゃ!」って思ったんですよね。その流れが、僕の中の格闘技・プロレスのルーツとしてすごくでかいんですよ。で、石澤さんがハイアンにパンチでKO負けしたあとに、メインで桜庭さんがヘンゾ・グレイシーの腕を脱臼させて、「天国と地獄」みたいな。一夜でそのどっちも見たというのが、僕の中ででかいというか。
    ──どちらも同じ「プロレスラー」ですからね。
    柴田 ええ、どっちもプロレスラーだなって思って。その流れで僕は「新日本だったらやんなきゃいけない!」って、ちょっとずつ格闘技の練習をし始めたんです。で、それから、「新日本を辞めることが“新日本”だ」って思ったんですね。それから船木さんと出会い、桜庭さんと試合をして、ここに練習に来るようになったっていう。それで今回正式に所属という形で入って、石澤さんと試合をして、すごい、ここに来てすべての道がリンクしているような、一本に繋がってる感じがするんです。
    ──柴田勝頼っていうプロレスラーの物語でいうと、完全に腑に落ちる流れですよね。
    柴田 そうですね。今は、本当にここが「僕の居場所」だと思っています。それはもう、練習に来だした頃からうすうす気付いていたことです。「僕の居場所はここだな」っていう。今回、移籍したという形になってますけど、気持ち的には練習に来だした頃とそれほど変わっていないというか、自然の流れですよね。
    ──名前のあとに、(Laughter7)という所属名が加わっただけっていう感覚ですか?
    柴田 でも、そういう部分が新たに気持ちが引き締まる感じですよね。
    ──もっとさかのぼると、新日本vsUインターの対抗戦が原点なんですよね。
    柴田 そうです。あの新日本とUインターの対抗戦がプロレスの中で一番面白かったし、ああいうプロレスをやりたいなと思って入りましたよね。第1試合で桜庭さんと石澤さんがタッグで闘ったあの対抗戦。だから、すべてが最初から変わってないんですよね。
    photo──自分の中で全然ブレがないんですね。
    柴田 ブレてないですね。最初から思ってたことと、今やってることは変わってないんで。間違ってないと思いますね。
    ──そういう意味では、いい30歳を迎えましたよね。
    柴田 まあ、いろいろありましたけどね(笑)。
    ──僕なんかはいろいろあった頃の柴田勝頼も好きです(笑)。
    柴田 プロレスって、変な話、プロレスのリングでプロレスをして、チョップやったり、蹴ったりするっていうのがプロレスっていう時代じゃないと思うんですよね。いま、プロレスの見方って完全にそうじゃないですか? 野球のイチロー選手とかすごいプロレスラーじゃないですか。その人のここに至るまでの人生というか道のりが「プロレス」なんですよ。そういう意味でプロレスというものを捉えたら、僕がこないだ石澤さんに勝ったっていうのはすごいプロレスラー冥利に尽きるんですよね。
    ──そういう意味では、同じ日の桜庭vs弁慶戦もすごく理想のプロレスでしたよね。
    柴田 あの空間はすごく良かったですよね。あの試合が終わってから僕が桜庭さんを肩車したんですけど、桜庭さんがUFC-jで勝った時のあのシーンを僕が再現してるっていうのは、時代の経過を感じましたね。僕がまだ高校生ぐらいの時のことですからね。
    ──だから、名前のうしろに(Laughter7)っていうのがついた一発目の試合で、石澤さんとも闘えて恩返しすることができたし、そのあとに桜庭和志が勝って肩車をすることもできたっていう最高の大会だったんですよね。
    柴田 本当にポイントとなる大会でしたね。
    桜庭 失礼しました〜。何の話?
    ──じゃあ、桜庭さんが戻って来られたので、これからざっくばらんに。桜庭さん、柴田選手ってどういう人間ですか?
    photo桜庭 人間として?
    ──真面目だとか。
    桜庭 まあ、真面目ですよね。
    ──「もうちょっと俺の胸に飛び込んで来い!」とかないですか?(笑)。
    桜庭 いやあ、飛び込むも何も、今日も口を切られましたし!
    ──スパーでですか?
    桜庭 ええ。「もっと加減しろよ」みたいな感じですね(笑)。
    ──単純に練習相手が増えるっていうのは、すごくいいことですよね?
    桜庭 そうですね。やっぱり同じくらいの階級だし、自分よりも身長も高いし手足も長いので、いい練習が出来ます。
    ──柴田さん的には、「いつか復讐してやろう」みたいな気持ちはないんですか?(笑)。
    桜庭 えーっ!? あんだけ殴っておいてぇ!?(笑)。
    ──桜庭さんもガンガン殴ったじゃないですか。
    柴田 まあ、殴ったら殴られますよね(笑)。だから弁慶の気持ちが、僕はすごくわかりますよ。
    ──どういうことですか?
    柴田 桜庭さんにタックルで倒されて足を取られたら、殴るしかないじゃないですか。殴って隙を作って、なんとか凌ごうということしか思い浮かばないんで。
    桜庭 逆に、ああいうときって、殴られないでレスリング的に切り返されたほうが面倒くさいんですよ。殴られると、まあ、邪魔ですけど、そっちのほうがけっこう取りやすいんですよね。
    ──完璧にアレじゃないですか。
    柴田 孫悟空ですね(笑)。
    桜庭 あと柴田くんはねえ、スパーでこっちがちょっと姑息な手段を使うと、すぐにそれをマネするんですよ。四つに組んだときって、だいたいヒザ蹴りにいくか、離したり、倒したりとかするじゃないですか。そうじゃなくて、なにげにボディにゴンゴンってパンチ入れたら、相手はすごい嫌なんですよね。
    柴田 あれは使えますねえ。
    桜庭 それを一回柴田くんにやったら、次のスパーでいきなりやってきて、「たしかに、これはヤダぞ」って(笑)。
    柴田 なんでもすぐにメモってますから(笑)。
    桜庭 でも、練習でやったことを実際に試合でちゃんと使うからすごいですよね。
    ──ハタから見ても、まだまだ柴田選手は伸びしろがあるなって感じますけど。
    桜庭 そうですね。
    ──どんどん強くなってますよね。
    桜庭 はい。引き出しが増えているんですよ。スパーの相手をしててもわかるし、たぶん自分でやっててもわかってると思いますよ。軍パンじゃないけど、ポケットが上から下までどんどん増えていって、「鉄砲玉がどこにでも入るぞ!」みたいな感じ。
    ──RPGで経験値がどんどん上がってくるみたいな。
    photo桜庭 そうそう。「スライム? そんなの関係ねえ、その場でバチーン!」みたいな感じですよ。
    ──はい。というわけで、お二人は今年の大晦日は?
    柴田 やりたいですねえ。
    桜庭 僕は無理ですよ(素っ気なく)。
    ──はい(笑)。今日はありがとうございました。今後のお二人のますますの活躍を期待しております!

     
      
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